沿革

生まれながらに
持っている能力を
引き出し、
伸ばす保育を
実現しました。

コビー創始者であり、コビープリスクールズ独自の保育メソッド『マトリクス保育』を考案した小林典子先生。子どものあらゆる可能性を信じ、子どもが生まれながらに持っている能力を引き出し、伸ばす保育を体現した典子先生は、現在のコビーの原点となっています。

その保育哲学のひとつに、本物を体験させることがあります。子どもの才能は、どこに秘められているか分かりません。乳幼児期の経験は、将来、才能を開花させるきっかけになるのだから、子どもたちにはたくさんの本物を体験させなくてはいけない――。本物へのこだわりは、園にあふれる自然やアート、お稽古ごと保育、保育行事、食器や食事などあらゆるシーンに、今もしっかりと息づいています。

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典子先生は、1935(昭和10)年、現在の千葉県野田市にある大師山報恩寺の住職古谷光隆大僧正の次女として生まれました。1948(昭和23)年、大師山報恩寺が当時の野田町から依頼を受けて境内内に設置した『大師山保育園』の保育士(当時は保母)として保育キャリアを始めます。

戦後間もない頃の福祉に重点を置く草創期の保育を実践し、高度経済成長期から女性の社会進出が進むバブル期を通じて、それぞれの時代背景に合わせた保育を実践。家庭環境の変化に伴う、保育に対する多様な社会的ニーズなどにも敏感に対応し、時々の最先端の保育を提供し続けました。

生涯、現場実践主義をつらぬき、子どもたちとのふれあいを通じて、多彩な保育内容を展開し、現在のコビーにも受け継がれる数々の保育行事を発案。40年以上もの保育経験に基づき、『マトリクス保育』を考案しました。生涯で数千人に及ぶ乳幼児の育成や、親子3代にも及ぶ保育の提供はもちろん、次代を担う多くの保育者の育成にも努め、典子先生のもとで修業を積み、典子先生の保育を受け継ぐ保育者は日本全国で活躍しています。

2000(平成12)年、民間保育園の現役園長のまま、惜しまれつつも癌で急逝。典子先生の保育に懸ける思いは、現在の株式会社コビーアンドアソシエイツ代表取締役社長で社会福祉法人コビーソシオの理事長を務める小林照男(典子先生の長男)をはじめ、コビーのスタッフに脈々と受け継がれています。