男女関係なく、適材適所で活躍できる
就職活動では、ピアノが苦手で悩んでいたとき、たまたまコビーで保育実習を受けているクラスメイトから、「男性の保育士が働いていて、ピアノが得意じゃなくても楽しんでいる様子だったよ」と聞いて、エントリーしました。最悪の場合は就職できないかも…と思っていたので、採用が決まったときはホッとしました。
当初、男性の保育士がいるとはいえ、各園に一人、もしくはいない園もあるだろうと思っていました。でも、僕が入った園には男性保育士が4人もいて、法人全体ではなんと70人近くもいました。実際に働いてみると「女性の職場」という雰囲気はなく、男性も女性も支え合い、性別に関係なく適材適所で活躍している職場でした。
ひとことで言うと、女性はたくましい!男性は面白くて明るい!そんな先生方が多くて、男女の仲も良好です。1年目から3歳児クラスの担任をさせていただきましたが、ピアノができなくてもペアの女性保育士がカバーしてくれ、僕は体を動かすという自分の得意分野でリードしていきました。苦手なピアノを無理に頑張るのではなく、得意分野を伸ばせばいいという考え方にとても救われましたね。
もちろん、はじめは男性保育士でやっていけるのかという漠然とした不安がありました。でも、着任前研修では保育者としての心構えから、制作の基本、身のこなしまで基本をしっかり教えてもらえます。男性だけが参加する研修も用意されていて、男性ならではの保育についても学べたので、自信をもって保育に臨むことができました。
僕の場合は、3歳、4歳、5歳と持ち上がりで担任をもったので、3年間という長いスパンで子どもの成長に関わることができたのは貴重な経験でした。つたなくおしゃべりしていた子が字を書くようになって、自己紹介を堂々と言えるようになっちゃうんですから、感動ですよね。担任をもつ責任や子どもの成長を間近で見られる喜びを知ることができて、幸せだったなと思います。
コビーは父性を活かした「男性らしい保育」を大切にしていて、男性保育士が活躍する場面がたくさんあります。なかでも活躍できるのが運動会。競技のときには大きな声で会場を盛り上げたり、とび箱などの道具を素早く美しく運んだり。男性ならではの力強さやかっこよさを子どもにも保護者にも見てもらえます。
なかでもグループ園の男性保育士が合同で披露する体操とダンスのパフォーマンスはいちばんの見せ場。5段タワーの大技に挑んだときは、子どもたちはもちろん、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんまで皆さんに「かっこいい!」「すごいね!」と声をかけていただけて、大きな達成感を味わいました。2ヶ月くらい前から練習が始まるので運動会前の時期は大忙しですが、その分「頑張ってよかった!」と思える行事ですね。